「ビジネスが停滞している、特効薬はあるのか?」
「ビジネスを飛躍的に成功させたい!何をしたらいい?」
「事業の責任者に逃げられた!何とかしてくれ!!!」
私は今まで15年ほど事業を行ってきました。クライアントのビジネスを支援することが多く、多種多様なビジネスで成功や失敗をしてきました。
思わぬ展開を楽しむことはありますが、トラブルの火消しに入ったり、信頼している人からの裏切り行為があったり、会社を瀕死の状態から復活させたりと、どちらかというと対応が苦しい経験の方が多いかもしれません。クライアントからは、まさにミッション・インポッシブルと言えるような依頼もありました。(何とかしましたが。。)
そのような経験の中で明確にわかったことは、どのような状況においても大きな成果が出るときには「協力者の存在」が絶大であるということです。
今回は、この強力な他人との相乗効果をもたらす協力者についてお話します。
協力者が必要、一人で実現できることは高が知れている
ビジネスの問題解決で飛躍的な成果がでるときには、いつも協力して共に行動してくれていた人達がいます。そのビジネスの専門家のこともあるし専門外の人もいますが、全て協力体制によって成果に繋がっています。
どう頑張っても一人で実現できることには限界があるため、目の前の巨大な壁(問題)を突破することが非常に難しいという状況があります。
しかし、他人の力を融合して相乗効果が発揮されだすと、その威力によって驚きの効果が生まれます。簡単に壁を崩すことができることもあるし、そもそも壁を崩す必要がなくなるような選択肢が見つかることもあるのです。
違いがあるからこそ絶大な相乗効果が生まれる
人はそれぞれで環境が違う中で人生を歩んでいます。ものの見え方が違い、考え方が違い、人とのつながりが違います。
誰であろうと、人が別の人と協力し、その人がまた別の人と協力していくような行動の連鎖がはじまると、展開に大きなうねりが生じて可能性は無限に広がっていきます。
協力してくれる人が増えていくと素晴らしいことに、自分発信のアイデアかもしれないし、誰かから持ち込まれるアイデアになるかもしれませんが、流れの中で自然に近いような状態で強みを更に強化することができ、弱みは補完することができるようになります。
また、ビジネスが止まっているとタイミングを逃して機会損になることもありますが、このような理由に関係なくただ単純に「これでいいのか?」などと不安になることがあります。イライラすることもあるでしょう。
しかし、自分だけでは二の足を踏んで進まないことも、協力してくれている人に迷惑をかけたくないという意思が働いて「何とかしなきゃならない」と強く思えたり、早く動くようにと催促されたりすることで、否が応でもモノゴトを進めていける環境が作られるのでビジネスが進みます。これによって不毛な精神的負担が軽減できるという効果もあります。
このように違いを許容してビジネスに活用できれば、新たな視点での発見やビジネスチャンスが生まれるので、自分で考えられる範囲を超越した飛躍的な成果に繋がります。
どんどん進めばビジネスはめちゃくちゃ面白くなり、前向きな思考と積極的な行動によってビジネスの成長や発展または進化が加速していきます。
あの孫さんもピンチの時に実践していたことは同じ!?
とても有名な話ですが、インパクトの強い事例なので紹介します。
通信業界でNTTや現KDDI、日本テレコムなどが競っていたときに通信が自由化されました。
その時、巨額の借金を抱えていたソフトバンクの孫さんは何とかせねばと考えた企画がありました。
それは電話事業者が自社の回線にお客様を引き込むための特殊な装置を開発することでした。しかし、採算は計画できたものの、開発費用として30億円以上が必要で、日本全国に無料で配るという大胆な戦略でした。
とても自分だけでは実現ができないと考えた孫さんは、新日本工販(現フォーバル)の大久保さんに協力を要請しました。新日本工販の企業規模や財務的にも簡単に許容できる内容ではありませんでしたが、可能性があると考えた大久保さんは役員たちの大反対を押し切る形で孫さんの要請を受けました。
そこから、いろいろと発生する問題を二人で全て乗り越えて見事に成功しています。その後、フォーバルとソフトバンクはそれぞれが株式公開をしています。
時間は有限、可能性を突き詰める
孫さんや大久保さんだから成功できたと思うかもしれません。確かに、この事例では、お二人の力があってこそ成立しています。
しかし、言い換えれば、一人では実現できなかったことも明確です。
成果の大きさは関わる人で変わりますが、影響力のある人や力のある人だけが協力者として成立するのではありません。どのような人でも、相乗効果によって問題を解決してビジネスに変化をもたらすかもしれないのです。
ただし、誰でもよいということではありません。時間は有限でとても貴重ですから、無駄に時間を浪費することは避けなければなりません。
まずは、この人だと決める必要がありますが、決めたら時間をかけてでも協力を要請してください。このとき魅力的なオファーが必須になります。もしこれが難しい場合は、状況にもよりますが、その人に仕事の形で依頼することを考えてみてください。協力してくれる可能性がグッと高くなるでしょう。
もし、お金で解決することを毛嫌っているのであれば、その感覚は今すぐ捨てた方がいいです。金銭はお互いの条件を満たすにはとてもわかりやすく効率的な道具です。あらゆる時間短縮を考えることをおすすめします。
積極的な行動こそが成果につながると心得る
ビジネスの状況を変えたい、ビジネスを飛躍的に成長、発展、進化させたいと本気で考えるなら、一人で何とかしようと考えるのではなく協力者を見つけましょう。目的を持ち、相乗効果が期待できる協力者を積極的に探す努力をしてください。そしてお互いの可能性について真摯に会話することです。
きっと面白い展開があり、結果にも期待が持てるようになりますから、ぜひ、やれることから取り組んでみてください。